ヒキザンライフ

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【心理学】浪費、無駄遣いはなぜ起きる?(前編)

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こんにちは、火(@tuh_i)です。

 

当たり前ですが、僕たちは日常生活を送るうえでお金を支出して消費を行います。

皆さんは、浪費をすることなく、自分のお金を適切に使えている自信はありますか?

 

実は、人間は無意識のうちにお金に対して非合理的な判断を下しているそうです。

 

必要ないモノをなぜか買ってしまうという行動は、その最たるものです。

 

この記事では、人間の消費行動を狂わせる心理現象についてお話ししたいと思います。

 

以下の心理現象を知り、自覚しながら生活するだけでも、自分のお金を適切に使うことにつながります

 

 

相対思考

相対思考とは、金額そのものではなく、全体に占める割合を意思決定の基準においてしまう現象のことです。

 

例えば、二種類の店舗A,Bがあると仮定します(両者の距離は徒歩20分)。

 

f:id:hiyukikun:20190508104332j:image皆さんが、商品aを買いに店舗Aを訪れた後、店舗Bで同じ商品が500円であることを知った場合、20分かけて店舗Bへ向かうでしょうか。

 

たぶん向かうと思います。

この場合、割引率は50%で、かなりお得なセールに思えるからです。

 

では、皆さんが、商品bを買いに店舗Aを訪れた後、店舗Bで同じ商品が9500円であることを知った場合、20分かけて店舗Bへ向かうでしょうか。

 

これは向かわない人が増えるのではないでしょうか。

この場合の割引率は5%であり、商品aの場合と比べてお得に感じられないからです。

 

どちらの場合も、20分費やすだけで500円得するので、店舗Bに向かうほうが合理的に思えます。

 

しかし、僕たちは無意識のうちに、割引額ではなく割引率で消費行動を決定しており、これは場合によっては非合理的な選択になりえます。

 

モノを買う際に、価格の比較を行う場合は、「率」ではなく、「額」で判断を下すこと、すなわち「絶対思考」が大切です。

 

ただし、1円でも安く買うために膨大な時間をかけて情報散策をしても、手間と得のバランスがかえって悪くなります。

 

その部分にも考慮が必要です。

 

損失回避 

 

損失回避とは、人々が「得をしたいという思い」よりも、「損をしたくないという思い」の方が強いために、損失を避けようと行動する現象です。

 

なんと、僕たちの「損をしたくないという思い」は、それと同額の「得をしたいという思い」の倍以上強いようです。

 

このことは、人間の合理的な意思決定を阻害します。

 

例えば、株式投資をしている際に、株価がどんどん下がっているのに、いつか値上がりすることを期待して売らないというケースです。

 

この場合、売ってしまえば価格が下落した分の損失は確定します(損切り)から、それを回避していると言えます。

 

ギャンブルがなかなかやめられない人々も、このパターンだと考えられます。

 

その結果、より大きな損失を被ることは多々ありますが、損失回避のおかげで人間は合理的な意思決定が難しいといわれています。

 

驚くべきことに、ある実験によるとサルにも損失回避行動が見られるそうです笑

 

授かり効果

 

授かり効果とは、自分の所有物を本来よりも価値のあるものとして評価してしまう現象です。

 

モノを手放そうと思っても、それが大切なモノに思えてしまうせいで手放せないという現象も説明がつきます。

 

自分の所有物を手放すことは、ある程度の損失を被ります。

 

先程、人間が損失を嫌うことを説明しました。「そのモノを手放したくない」という思いが、自分の所有物を高く評価することにつながっているのかもしれません。

 

まとめ

 

人間の合理的な消費行動を妨げる心理

  • 相対思考
  • 損失回避
  • 授かり効果

 

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